小学校三年生まで一人で外を歩くのが怖かった。

僕は小さい頃、大がつくほどのヘタレで(今もだけど笑)、どれだけ見知った場所だろうと一人で道を歩くのがめちゃくちゃ怖かったんです。

あの頃の僕は何でも信じちゃう子供で、怖い話をされようものなら「本当に怖いオバケがいるんだ」とすぐにビクビクしてしまうのです。
なかでも今でもちょっとトラウマなぐらい怖いのが「口裂け女」でした。
道で口裂け女に会うと、質問されて、その答えが気に入らないと殺されるなんて話があったものですから、完全に信じこんじゃって本当に怖かったんです。
なので一人で道を歩けない子供になっちゃいました。

しかし一人で道を歩けるきっかけがありました。
僕は、両親が共働きだったので、学童保育に預けられていました。
小学校から直接帰る分には、家の方向が同じ友だちがいたので、平気なのですが、学童保育からの帰り道には一緒に帰る友達がいませんでした。
なので、そこから帰るときにはいつも、学童保育の先生の勤務終了を待ったり、学年が上の男の先輩に送ってもらったりしていました。その先輩というのがなかなか変わった人で、無口で一緒に帰ってても全く喋らなくて早歩き。僕は後ろから必死でいつも追いかけていました。
そしてある日いつものようにその先輩に送ってもらっている途中、もう僕の家の前というところで先輩が急に止まり、下を向いたまま「一人で帰れよ!!」と叫んだのです。
僕はびっくりして泣きながら家に帰りました。

しかしそれをきっかけに僕は一人で帰ってみようと、やってみると特に怖くもなく、普通にかえれました。
あの時先輩が叫んだ本当の理由は、成長させるためか、ただただ鬱陶しかっただけか分からないですが、なにはともあれきっかけを与えてくれたことにはとても感謝しています。